第1章のまとめ
(第1章12/12)
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今回は第1章の12回目(全12回)。この記事では第1章の最後に、第1章のまとめを書きます。これから実際の歴史を学ぶ時に、いつでもこの要点を思い出しながら読んでみて下さい。どの時代や地域でも通用する、しっかりとした見方を持って歴史を見ることができます。
歴史の解説を読まれる方はこちらに移動してください 記事の一覧トップ 古代オリエント史第1回:古代オリエント文明の概観
1.4 第1章のまとめ
第1章では、具体的な歴史の解説に入る前に、歴史を知るために重要な3つの言葉「都市」「文明」「帝国」について説明をしました。
人類が農耕を始め、さらに余剰農作物が出来ることによって「都市」が生まれました。余剰農作物を生み出すにはウシの力が必要でした。
都市にはあらゆる人種、民族を集める必要がありました。そこで都市を整備し、人間の生活や都市のスタイルに磨きをかけるようになります。そのような洗練されたスタイルが「文明」として周囲に影響を与えていきました。
最後に「帝国」について考えました。帝国は遊牧民たちがウマを戦力として使い、都市や農村を征服することで生まれました。帝国が興り、文明を利用して栄華を極めますが、やがて衰退していく様子も考察しました。
帝国は滅びる運命にありますが、文明は生き続けます。
では、次の章から具体的な歴史の解説に入ります。まずは文明が興った地、オリエント地方の文明からです。オリエント文明はメソポタミア文明と古代エジプト文明に大きく分かれます。この順序で説明をします。